●2009年7月27日発売
広島を撮り続けて61年、
明田弘司(写真家)が見た昭和二十年代→昭和三十年代
『百二十八枚の広島』 なぜか、皆、明るかった
朝日新聞「天声人語」(8/6付)で紹介されました
写真は語る。驚きの出来事、街のエピソード、人間模様
復興ドラマ。「人と街」が蘇る!
人と街の息遣いが聞こえる
「世の中に残したいものを撮り続けてきた」。写真家・明田弘司氏は、広島市が力強く復興していった昭和20年代から30年代にかけて、膨大な数の写真を撮影している。
モノクロの画面には、原爆で焼きつくされた広島市域がダイナミックに甦っていく様子や、生きるために日々たくましく働き、ハレの日には夢中で行事を楽しむ人々の明るい顔が鮮明に写し出されている。そこからは、通りのにぎわいや生活の音、力強い歓声や穏やかな息遣いまでもが聞こえてくるようだ。 また、広島市外各地の港町や島嶼部、内陸部に暮らす人々の暮らしぶりも素朴で温和な表情とともに切り取られている。
これらの写真からは、今を生きる私たちが忘れつつある人の温もりや生きる力があふれ出て、見る者を勇気づけてくれる。本書は、明田氏がこの期間に撮った1万枚以上の写真の中から、あえて128枚を選び、短い解説を付してまとめたものである。
<広島市を10エリアに区分して紹介>
・広島駅界隈
・八丁堀界隈
・本通界隈
・紙屋町界隈
・基町界隈
・原爆ドーム・平和公園
・平和大通り
・千田町界隈
・宇品・仁保・丹那界隈
・江波・観音・草津・五日市界隈
<番外編>
宮島・玖波・海田市・坂町・呉(川原石)・豊島・尾道・因島・ 鞆・芸北・西条
明田弘司(写真)
定価1800円+税
B5横判 128ページ
写真 132点