歯並びは0歳で決まる
お子さんのお口、ポカンと開いてみませんか?
幼少期からの呼吸と嚥下が、
歯並び、顔貌(がんぼう)などに大きな影響を与えます
(著者まえがきより)
2015年7月に「アルパカこども矯正歯科」を開院し、運営を進めて参りました。当院では、世間ではまだあまり馴染みのない「口育(こういく)」といった観点を導入し、実践しています。お子様のお口の健康を考えたとき、どのように行えば効果的か。
0歳から、お口周りでも、特に“舌”の運動に着目し、適切な対処をしていくことで、健全な歯並びの発育のみならず、本来そうあるべき「呼吸」や「嚥下(食べ物を飲み込み、口から胃へと運ぶこと)」が獲得できます。
人が育っていく過程にはさまざまな要因が絡まりあっているもの。生きていくために欠かすことのできない「呼吸」や「嚥下」を正常に整えておくことが、お子様の健康な歯並びに繋がり、お口から全身の健全な発育や豊かな心の醸成を促していくことになります。
2018年には、安部秀弘代表のもと一般社団法人として日本口育協会が設立され、今後いっそう着目されていくと思われる「口育」。その口育を取り入れた子育てのお手伝いができればと思います。
本書では、口育の柱である「呼吸」と「嚥下」、そして「虫歯予防」に配慮することで、一生ものの“虫歯のない健康な歯並び”を獲得するきっかけを提示します。口育の実践書として、子育て中のお父さん、お母さんに活用していただけたら幸いです。
「もくじ」
はじめに アルパカこども矯正歯科について
アルパカの森保育園について
1.正しい呼吸と嚥下(えんげ)の意味
2.“お口ポカン“には要注意
3.“舌の位置“の持つ意味 −舌は舌スポットに−
4.口腔筋機能療法(MFT)でトレーニング
5.正しい嚥下の習得
6.お口を閉じることの意味 −口唇閉鎖力−
7.指しゃぶりには要注意
8.よく噛んで食べることの意味
9.食育について
10.よく噛むメニューを献立に
11.歯磨きで感染症予防
12.歯磨きの大切さ
13.歯磨きのコツ
チューイングブラシ使用による効果の一例
アルパカの森保育園での口育紹介
おわりに
林 明子 著
●2021年11月15日発売
定価1200円+税
210ミリ×210ミリ・32ページ