
日清・日露戦争から、太平洋戦争へ
戦争の真実に迫る高校生たちの物語
アメリカ・トルーマン大統領は、広島の原子雲の写真を見せられて、『原子雲の下に女と子どもがいるのか、そんなばかな』と絶句した。
それは……
東京の高校二年生6人が修学旅行で広島の似島(にのしま)を訪れることから始まる物語。
似島は日清・日露戦争では検疫所の役割を担い、原爆投下後にはおおくの被爆者、それも幼い子どもたちが運ばれてきた島です。
1万2000発の核兵器をつかわせないために、高校生たちは歴史クラブを立ち上げ、明治から昭和にかけての歴史を学び、真実をひも解いていく。
日清・日露戦争はだれが仕掛けたのか?
どうして太平洋戦争はすぐに終わることができなかったのか?
なぜ広島に原爆が落とされたのか。
本書は、歴史書と青春小説が融合し、近現代史が小説で学ぶことのできる作品です。
著者:穂高 健一(ほだか けんいち)
広島県出身、中央大学卒業。日本ペンクラブ、日本文藝家協会などの会員。
地上文学賞『千年杉』など8つの文学賞歴があり、
近著に『広島藩の志士』『維新・阿部正弘の生涯』『妻女たちの幕末』(いずれも南々社)。
『芸州広島藩・新機隊物語』(平原社)、『神峰山』『紅紫の館』『歴史は眠らない』(いずれも未知谷)など。
著者:穂高 健一(ほだか けんいち)
2025年6月27日(金)
四六判 288ページ
定価1600円+税160円